PICK UP
RACE GUIDE
総展望&水面解説
高橋亮考『中日スポーツ』
総展望&水面解説
高橋亮考『中日スポーツ』
各都道府県の代表がガチ対決!
各都道府県の代表選手が覇権を争うGⅡ全国ボートレース甲子園。令和元年に浜名湖(優勝は今垣光太郎)でスタートした本大会は、三国(峰竜太)、丸亀(毒島誠)、下関(深谷知博)、尼崎(片岡雅裕)と深紅の大優勝旗が受け継がれ、第6回大会は三重県・津で開催。過去の覇者はグランプリレベルの面々が並ぶが、一般戦のたたき上げが下克上を果たすか、それこそが大会の肝である。今回初代表を射止めた9選手にはその役割を担ってもらいたい。優勝争いの本命グループは峰竜太(佐賀)、白井英治(山口)、毒島誠(群馬)、馬場貴也(京都)などのトップレーサーになるが、近況の充実度で行くなら今年の名人位へ輝いた菊地孝平(岩手)。深谷知博(静岡)、磯部誠(愛知)、池田浩二(愛知・施行者希望枠)ら東海勢もV最前線への突入が必至。まだ歴史が浅いせいもあるが、地元Vはまだ達成されていない。豊田健士郎(三重)は地元V一番乗りと同時に、特別戦初タイトルの野望へ挑戦だ。
夏場は穏やかな「荒れない」水面。
「冬場は荒れて中止順延」と、選手のみならずメディア、ファンからも荒水面というイメージを持たれている。だが甲子園の行われる初夏、いや真夏と言って差し支えはないこの時期は、海側からの穏やかな追い風が主流になり、波立つことはまずない。津の看板選手である新田雄史が「夏は荒れないから逃げやすくなる。水面のサイズ的に広すぎず狭すぎずだから、外コースでも伸びに寄せれば勝負になる」と、単なる逃げ差し水面ではないことを強調。昨年12月に新競技棟が完成。競技棟側の本番ピットは2Mまで106mとなっておりピット離れは必須アイテムだ。昨年8月のレディースC時に使用していた横から飛び出すピットは2M後方へ移動し、強風時に使用する予備ピットとなっている。
DREAM BATTLE
1
号艇
峰 竜太
4320
A1
佐賀
全国成績
全国勝率
8.01
全国1着
29
全国2着
27
全国3着
12
全国平均ST
0.13
津通算
成績
津勝率
8.50
津1着
3
津2着
2
津3着
2
全国平均ST
0.12
昨春の当地GⅠでの大逆転Vは昨年のベストレースと言っても過言はない。今年も1月浜名湖と芦屋の両GⅠで連続Vと大きな存在感を放っており、第2回大会以来となるBR甲子園制覇へ向けて視界は良好だ。
2
号艇
馬場 貴也
4262
A1
滋賀
全国成績
全国勝率
7.34
全国1着
42
全国2着
21
全国3着
25
全国平均ST
0.13
津通算
成績
津勝率
5.00
津1着
1
津2着
1
津3着
0
全国平均ST
0.18
京都府代表として第2回大会から出場中。第3回の三国、第4回の下関では優出を果たし、前回の尼崎でも準優3着と存在感を示した。今大会も持ち味の高速ターンで見せ場を作るのは間違いなく、頂点の座まで上り詰める。
3
号艇
茅原 悠紀
4418
A1
岡山
全国成績
全国勝率
8.13
全国1着
36
全国2着
29
全国3着
22
全国平均ST
0.12
津通算
成績
津勝率
津1着
津2着
津3着
全国平均ST
3年間出走なし
昨年はSG優出6回をマークし、3期連続で勝率8点台と安定感は全国でもトップクラス。さらに当地はGⅠ優勝歴がある相性の良い水面だ。頂点の座を目指して、まずは第1回大会以来となるベスト6入りをノルマに設定。
4
号艇
磯部 誠
4586
A1
愛知
全国成績
全国勝率
7.26
全国1着
35
全国2着
17
全国3着
17
全国平均ST
0.13
津通算
成績
津勝率
8.63
津1着
2
津2着
4
津3着
1
全国平均ST
0.12
一昨年の大村グランプリでSG初優出を果たすと、昨年6月の徳山グラチャンでSG初優勝を達成。その後も児島オーシャンC、住之江グランプリで優出するなどトップレーサーの仲間入り。今大会で当地初Vも十分に可能。
5
号艇
毒島 誠
4238
A1
群馬
全国成績
全国勝率
7.65
全国1着
35
全国2着
19
全国3着
19
全国平均ST
0.13
津通算
成績
津勝率
4.38
津1着
0
津2着
0
津3着
2
全国平均ST
0.22
今年のSG開幕戦・戸田クラシックで8度目のSG制覇。今年の春の甲子園は健大高崎が群馬県では初の全国制覇を達成しており、同じ郷土勢として今大会は注目の的になる。自身としては2度目のBR甲子園制覇が懸かる。
6
号艇
池田 浩二
3941
A1
愛知
全国成績
全国勝率
8.08
全国1着
39
全国2着
28
全国3着
20
全国平均ST
0.13
津通算
成績
津勝率
7.91
津1着
11
津2着
4
津3着
2
全国平均ST
0.11
優出した前回大会は予選6走全てで2着と安定した走りを見せて準優1枠獲り。2月蒲郡地区選では自身2年ぶりの特別戦Vと近況リズムも申し分ない。さらに当地はGⅠを含めて通算V4と水面相性も良好で有力な優勝候補。
【集計期間】●全国勝率:最近6ヵ月全国成績(2023.11.1~2024.4.30)
●津勝率:最近3年津成績(2021.5.1~2024.5.5)
RACER
RACER
MOTOR PICK UP
エースモーターは文句なしで22号機!
昨年12月から使用されているモーターですが、2連率40%超えが4基あります。ただ、この4基の最近の評価は、明暗がはっきりとわかれます。まず、押しも押されもせぬエースモーターの22。選手のランクに関係なく仕上がり、文句なしのSクラスと断言できます。59もバランスが常によく、出足と回り足を中心に上位級のパワーを誇っています。逆に、46と72。近況は決して良くありません。平凡なアシで終わることが多く、中堅くらいまでの仕上がりです。BR甲子園までに機力が好転する可能性がないとは言えませんが、現段階では2連率の数字を過信することは禁物。これは、トップ20のモーターについても、同様な視点で見る必要があります。
一方、2連率が上位でなくても、楽しみなモーターが多数あります。16、24、25、26、33、36、39、54、60、70は大化けする底力を秘めています。BR甲子園開催直前のレースをライブやリプレイでチェックして、モーター相場を確実に把握しておくことが大切です。
順位 | モーター番号 | 2連率 | 勝率 | 3連率 | 優出 | 優勝 | 短評 |
1 | 22 | 48.8% | 6.09 | 63.8% | 7 | 1 | 文句のつけようのないナンバー1のモーター |
2 | 59 | 47.9% | 5.99 | 62.0% | 2 | 0 | 出足と回り足との好マッチングが一番の魅力 |
3 | 46 | 44.0% | 5.70 | 55.0% | 2 | 0 | アベレージの割に実戦のパワー評価は中堅まで |
3 | 72 | 44.0% | 5.85 | 57.5% | 5 | 3 | 4月上旬のルーキーSを境に下降気味 |
5 | 67 | 39.2% | 5.66 | 55.2% | 2 | 1 | 寒い時期に稼いだ2連率は気温上昇で下降線 |
6 | 49 | 39.1% | 5.74 | 62.2% | 2 | 0 | 主力級が乗ると機力の反応がしっかりと出る |
7 | 11 | 38.6% | 5.70 | 59.7% | 3 | 3 | 優出3回で優勝3回とここ一番で見せ場を提供 |
8 | 58 | 38.5% | 5.34 | 50.4% | 1 | 0 | トータルでハイパワー維持も最近は苦戦目立つ |
9 | 38 | 38.4% | 5.17 | 51.0% | 2 | 0 | GW開催で春園功太が優出2着で再浮上した |
10 | 47 | 38.2% | 5.25 | 48.0% | 3 | 0 | 序盤にA1級が乗り稼いだが、近況は下降傾向 |
11 | 44 | 37.9% | 5.54 | 51.2% | 3 | 1 | 正月開催で井口佳典がV。特に出足関係は高評価 |
11 | 65 | 37.9% | 5.49 | 54.0% | 3 | 0 | 総合力として高い評価。近況はレース足アップ |
13 | 13 | 37.7% | 5.72 | 57.0% | 2 | 1 | 津ボート大賞で末永和也が驚異のパワー戦でV |
14 | 20 | 37.5% | 5.29 | 51.8% | 2 | 0 | 動きにメリハリ、ハマればバランス良い舟足 |
15 | 15 | 37.1% | 5.17 | 49.5% | 2 | 0 | 乗り手なりの動きで出足、伸びは中堅クラス |
16 | 52 | 37.0% | 5.57 | 52.4% | 3 | 0 | 佐藤隆太郎がルーキーS優出2着から急激に復活 |
17 | 21 | 36.9% | 5.35 | 60.6% | 2 | 0 | 追い上げが効くのが長所。引き波超える力は十分 |
17 | 18 | 36.9% | 5.36 | 53.2% | 3 | 1 | ルーキーSで畑田汰一のオール2連対Vは圧巻 |
19 | 17 | 36.1% | 5.57 | 60.6% | 1 | 0 | 3月男女W優勝戦まで常に上位のパワーも… |
19 | 26 | 36.1% | 5.78 | 58.0% | 2 | 1 | 春先に入ってから調整に苦労する選手目立つ |
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