夏の女王は誰の手に。「プレミアムG1第38回レディースチャンピオン」が8月7日からボートレース福岡で開催される。真夏の博多に女子トップレーサー52人が集結。優勝賞金1300万円をかけて熱く華やかな戦いを繰り広げる。
地元の福岡支部からは日高逸子、魚谷香織、川野芽唯、深川麻奈美、小野生奈、渡邉優美の6人が参戦。全員が福岡V歴を持つという強力メンバーだ。
なかでも注目は渡邉優美だろう。今年2月のびわこG2レディースオールスターで女子ビッグレース初制覇。2つ目のタイトルをめざして福岡レディースチャンピオンに臨む。福岡では昨年1月に正月レースで優勝するなど9優出1Vの好実績。今年は当地を2節走り、4月のヴィーナスシリーズでは優出4着、6月のオールレディースでは優出3着ときっちり結果を残していた。夏の大一番に向けて準備万端だろう。近況の渡邉は7月の桐生オールレディースで優勝するなどリズム上昇ムード。G1初制覇へ機運は高まっている。
川野芽唯も楽しみだ。福岡は2015年クイーンズクライマックスでG1初Vを飾った地。2023年には福岡オールレディースでも優勝しており当地2Vを誇る。川野は昨年の津レディースチャンピオンで予選トップ通過の活躍を見せるも、準優1号艇で2着に敗れ、優勝戦4号艇で2着の準Vという悔しい思いを味わった。今年は雪辱の走りでレディースチャンピオン初Vをつかみたい。
その他にも福岡31優出7Vの実績を持つ日高逸子や、女子ビッグレース初Vをめざす魚谷香織、6月に福岡オールレディースで優勝したばかりの深川麻奈美、2017年芦屋大会に続く2回目のレディースチャンピオン制覇を狙う小野生奈と、地元福岡勢は多彩な顔ぶれ。優勝戦ピットを独占するような活躍に期待したい。
遠征勢でまず注目は遠藤エミ(滋賀)だ。昨年の津レディースチャンピオンで優勝。圧巻の2コースまくりで頂点に立ち、2021年浜名湖大会に続く2回目のレディースチャンピオン制覇を果たした。今年は連覇をめざして博多に乗り込む。福岡は2019年ヴィーナスシリーズで優勝するなど6優出1Vと相性上々。V争いを引っ張る存在となる可能性大か。
近況のリズムなら三浦永理(静岡)だ。今年17節走って12優出4Vという充実ぶり。今年の勝率は7.58で女子トップの数字だ。7月に宮島一般戦と浜名湖ヴィーナスシリーズで2節連続Vを飾るなど夏場に入って勢いがさらに増してきた。2012年クイーンズクライマックス以来となる久々のG1制覇へ期待は高まるばかりだ。
平山智加(香川)は雪辱を期す。昨年の津レディースチャンピオンで優勝戦1号艇に乗るも無念の4着。2020年多摩川大会に続く2回目のレディースチャンピオン優勝はならなかった。福岡は通算8優出3Vと好相性の水面。昨年取り逃がした栄冠をつかみとりたい。
藤原菜希(東京)と松尾夏海(香川)の107期コンビも楽しみだ。女子賞金ランキングは藤原が10位、松尾が11位。ともにクイーンズクライマックス初出場を射程圏にとらえている。また藤原は今年4月に福岡ヴィーナスシリーズで優勝したばかりで、松尾にとって福岡は2021年クイーンズクライマックスシリーズ戦でデビュー初Vを飾った思い出の水面。レディースチャンピオンでも大暴れしそうな気配十分だろう。
その他では女子賞金ランキング2位の浜田亜理沙(埼玉)や、今年9優出2Vと好調な海野ゆかり(広島)、5月の宮島レディースオールスターで優出した實森美祐(広島)、長嶋万記(静岡)、平高奈菜(香川)、岩崎芳美(徳島)、地元蒲郡でのクイーンズクライマックス出場をめざしている大瀧明日香(愛知)、細川裕子(愛知)、宇野弥生(愛知)の愛知勢らも注目しておきたいところ。
またレディースチャンピオン初出場を果たす後藤美翼(東京)、蜂須瑞生(群馬)、山本梨菜(佐賀)、平川香織(埼玉)、上田紗奈(大阪)、刑部亜里紗(静岡)の6人もどんな走りを見せるのか楽しみだ。
(データはすべて7月21日現在。カッコ内の表記は支部)