レース展望
レース展望
ボートレース桐生の開設68周年記念「G1赤城雷神杯」が10月6日から開催される。秋の上州にトップレーサーが集結。ナイター水面で激戦を繰り広げる。
地元の群馬支部からは久田敏之、毒島誠、土屋智則、椎名豊、関浩哉が参戦。5人の精鋭で遠征勢を迎え撃つ。
地元エース格は毒島誠。桐生周年は15年、20年、22年に優勝しており、2大会ぶり4回目の頂点をめざす。今年の毒島は3月のSGボートレースクラシックや7月のG2全国ボートレース甲子園で優勝するなど好リズム。賞金ランキング2位でグランプリ出場に当確ランプを灯しており、余裕を持って桐生周年を戦えそうだ。
土屋智則も賞金ランキング6位でグランプリ出場がほぼ確実。6月のSGグランドチャンピオンで優勝し、その後も9月のG2三国MB大賞で優出2着に入るなど好調をキープしている。これまで桐生の記念レースは優出1回(22年桐生周年6着)とやや苦戦しているだけに、今度こそ地元G1初Vを狙いたい。
グランプリ出場へ勝負駆けの状況なのは関浩哉だ。賞金ランキング18位という位置におり、桐生ヤングダービー(9月18日~23日開催)と桐生周年の地元2連戦が大きな勝負どころになってくる。
椎名豊も賞金ランキング27位につけておりグランプリ出場へチャンス十分。7月のSGオーシャンカップと8月の芦屋周年で2節連続の優出3着に入るなどリズムを上げているだけに楽しみだ。
遠征勢ではまず山口剛(広島)に注目したい。昨年9月に行われた桐生周年の覇者。優勝戦で鮮やかな3コースまくり差しを決めたのが記憶に新しい。これまで桐生周年を連覇したのは04~05年の山崎智也、10~11年の中里英夫の2人だけ。山口が史上3人目の記録に挑む。
遠征勢で桐生巧者といえば瓜生正義(福岡)の名が挙がる。桐生では10年ボートレースダービーと12年ボートレースメモリアルを制してSG2Vの実績。16年には桐生周年でも優勝しており、当地記念11優出3Vという圧巻の成績だ。桐生の記念レースは13節連続で準優出中と驚異的な安定感を誇っており、今回もV争いを沸かせる可能性大だろう。
近況リズムでは馬場貴也(滋賀)だ。9月の丸亀SGボートレースメモリアルで優勝。今年の獲得賞金が1億円を突破し、賞金ランキング首位を快走している。桐生では19年に周年記念で優出2着に入った実績。当地記念初Vを狙う戦いから目が離せない。
その他では13年桐生周年覇者の篠崎元志(福岡)や、13年に桐生で新鋭王座を制した篠崎仁志(福岡)、9月のSGボートレースメモリアルで優勝戦1号艇に乗った平本真之(愛知)、賞金ランキング10位台につけている宮地元輝(佐賀)と西山貴浩(福岡)、22年の桐生周年で優出している太田和美(大阪)と井口佳典(三重)、昨年のG2桐生MB大賞で優出3着に入った佐藤博亮(愛知)らに注目したいところ。桐生ヤングダービー出場組の羽野直也(福岡)、新開航(福岡)、宮之原輝紀(東京)の若手勢も楽しみだ。
(データはすべて9月14日現在。カッコ内の表記は支部)