ボートレース芦屋の開設72周年記念「G1全日本王座決定戦」が8月1日から開催される。芦屋周年はこれまで冬場に行われることが多かったため夏開催は久々。8月に行われるのは2008年以来で実に16年ぶりだ。真夏の芦屋に全国からトップレーサーが集結。王座をめざして激闘を繰り広げる。
地元の福岡支部からは13人が参戦。瓜生正義、川上剛、郷原章平、岡崎恭裕、篠崎元志、西山貴浩、篠崎仁志、前田将太、塩田北斗、高倉和士、羽野直也、仲谷颯仁、新開航とベテランから若手まで多彩なメンバーがそろった。
なかでも注目したいのは西山貴浩だ。昨年3月の芦屋周年で優出4着、昨年12月の芦屋周年で優出3着、今年2月の九州地区選で優出6着と、芦屋G1は3節連続で優出中。当地記念初タイトルへ機運は高まるばかりだ。
羽野直也は雪辱を期す。昨年3月の芦屋周年で優勝戦1号艇に乗るも1コースからプラス04のフライング。痛恨の勇み足で芦屋記念初Vを取り逃がした。とはいえ芦屋の記念レースはこれまで9節走って5優出という活躍ぶり。今度こそ頂点を狙う。
大黒柱の瓜生正義も目が離せない。今年の瓜生は3月の住之江周年で約2年3カ月ぶりの記念制覇を果たし、5月のSGボートレースオールスターでは優出5着に入るなど好調。2013年の芦屋周年と2014年の地区選に続く3回目の芦屋記念Vへ期待十分だろう。
若手では新開航が楽しみだ。芦屋は2018年にデビュー初Vを飾った水面で、2022年にはG2芦屋MB大賞で記念初Vもマーク。今年2月の九州地区選では芦屋G1初優出を果たして3着に入っている。好相性の芦屋で今節も暴れ回るのみだ。
その他にも芦屋記念8優出を誇る篠崎元志や、2016年のG2芦屋MB大賞でV歴を持つ篠崎仁志、昨年12月の芦屋周年で優出5着に入った塩田北斗、今年12優出2Vと好調な高倉和士、今年2月の九州地区選で優出5着の仲谷颯仁、芦屋記念3優出の岡崎恭裕と前田将太など地元福岡勢は精鋭ぞろい。遠征勢を迎え撃つ準備万端だ。
遠征勢でまず注目すべきは峰竜太(佐賀)だろう。芦屋記念8優出6Vというケタ違いの実績だ。2009年の九州地区選で記念初Vを飾り、2016~2019年には芦屋周年3連覇の偉業を達成。さらに2020年の芦屋周年、今年2月の九州地区選と当地でタイトルを積み重ねてきた。現役最強の芦屋巧者が今節もV争いの軸となってくるのか。
大会2連覇を狙うのは茅原悠紀(岡山)だ。昨年12月の芦屋周年で優勝。予選を1・2・2・1・3・1・1着でトップ通過し、準優・優勝戦を1コース逃げで制してオール3連対Vの圧勝劇を演じた。これまで芦屋周年の連覇は1981~1983年の常松拓支(3連覇)、1990~1991年の新井敏司、1999~2000年の濱野谷憲吾、2016~2019年の峰竜太(3連覇)が達成している。茅原が5人目に名を刻むのか。
その他にも2015年の芦屋周年と2023年の芦屋SGボートレースオールスターで優勝している石野貴之(大阪)や、2018年チャレンジカップで芦屋SG優勝歴を持つ馬場貴也(滋賀)、芦屋周年歴代覇者の松井繁(大阪)、菊地孝平(静岡)、毒島誠(群馬)、芦屋MB大賞で優勝経験がある白井英治(山口)と池田浩二(愛知)、昨年12月の芦屋周年で優出2着の山口剛(広島)など当地実績豊富な選手が多数。地元勢にとって強力なライバルとなりそうだ。
また5月のボートレースオールスターでSG初Vを飾った定松勇樹(佐賀)や、賞金ランキング上位につける宮地元輝(佐賀)、上條暢嵩(大阪)、関浩哉(群馬)、森高一真(香川)、6月の宮島周年で優勝した深谷知博(静岡)、7月のG2児島MB大賞で優勝した新田雄史(三重)など近況好調な選手もそろっており、V争いは熾烈(しれつ)を極めそうだ。
(データはすべて7月12日現在。カッコ内の表記は支部)