レース展望

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第11代覇者の座をかけた激闘必至の桐生ヤング決戦!

 ボートレース桐生で9月18日~23日まで「PG1第11回ヤングダービー」が開催される。30歳未満のヤングレーサーのなかから勝率上位選手など52人が出場切符を獲得。若き精鋭たちが桐生に集結し、優勝賞金1300万円をかけて激突する。

 V候補の筆頭格は地元の関浩哉(群馬)だろう。ヤングダービーは過去6回出場して4優出1Vと抜群の成績。2018年浜名湖大会で優勝、2020年びわこ大会で優出4着、2021年徳山大会で優出2着、2023年下関大会で優出2着と素晴らしい活躍を見せてきた。そして今回は地元桐生での開催。6年ぶりのタイトル奪還へ気合は高まっていることだろう。また現在29歳のにとって今回が最後のヤングダービー。地元Vを果たして卒業の花道を飾りたいところだ。は賞金ランキング17位につけており、ここで優勝すればグランプリ初出場への道も大きく拓けてくる。

 ヤングダービー歴代覇者からは羽野直也(福岡)も登場だ。2021年の徳山大会で優勝するなどヤングダービーは過去6回出場して3優出1V。さすがの存在感を見せてきた。記念通算22優出5Vというヤング世代で断トツの実績を誇り、昨年オーシャンカップでSG制覇も経験している羽野が、桐生ヤングダービーでV争いのカギを握る存在になってくることは間違いないだろう。羽野も現在29歳のためヤングダービー出場は今回がラスト。史上初のヤングダービー2Vという記録を狙いにいく。

 SGタイトルホルダーからは定松勇樹(佐賀)も参戦だ。今年5月の多摩川SGボートレースオールスターで優勝。23歳の若さでSG初優出初Vを果たして一気にスターダムを駆け上がった。定松は現在賞金ランキング6位につけておりグランプリ初出場は当確。トライアル2ndから出場できるベスト6入りを争う位置にいるだけに、ヤングダービーで大きな賞金の上積みを狙いたい。

 その他のV有力候補には選考勝率7.57で1位の宮之原輝紀(東京)や、ウエスタンヤング2連覇中の新開航(福岡)、6月のイースタンヤングで優勝するなど今年7Vを量産している豊田健士郎(三重)、8月の芦屋周年でG1初Vを飾ったばかりの入海馨(岡山)らの名があがる。特に宮之原は桐生通算5優出2Vの実績があり、2021年に桐生周年で優出した経験もあるだけに注目だ。

 さらにG1優勝歴を持つ板橋侑我(静岡)、中村日向(香川)、末永和也(佐賀)や、10月のボートレースダービーでSG初出場を果たすことが決まった井上忠政(大阪)、選考勝率7.49で2位の小池修平(大阪)、6月のウエスタンヤングで優勝戦1号艇に乗った安河内健(佐賀)、桐生V歴がある黒野元基(愛知)、前田篤哉(愛知)、中亮太(福岡)、地元期待の大澤風葵(群馬)など次代のボートレース界を背負って立つ逸材がズラリ。女子レーサーの大豆生田蒼(埼玉)、西橋奈未(福井)、實森美祐(広島)、西岡成美(徳島)も楽しみだ。果たして第11代ヤング王者の座をつかんで飛躍への扉をこじ開けるのは誰になるのか。

(データはすべて9月1日現在。カッコ内の表記は支部)