2節前の亀山雅幸の時に中間整備で大幅な部品交換が施されてから大化けしたモーター。序盤の亀山は強烈に伸びていたが、亀山は手前を求めて調整し最終的にはバランス良く仕上がった。前節にこのモーターを引き当てた香川陽太もこの動きを継承して「出足が良くて全体に上位」と満足のいく足。選手生活初の準優進出を決めた。

オールスターの峰竜太から上昇。峰は優出を果たせなかったが、節間通して「トップクラス」と豪語していた。その後もここまで好パワーを維持。どちらかといえばレース足の良さが目につくが、もちろん伸び負けるようなこともない。前操の渥美卓郎も節間4勝マークと活躍していて機勝率どおりのパワーだった。

前々操者の後藤正宗が機勝率どおりでもらった時には青ざめるほどの凡速だったが、大幅な整備が当たって急上昇。前操の前田紗希は大敗も目立ったが、常に好気配を示していた。前田自身は「回った後がいい」との評価も、調整がうまく合ったのか最終日には行き足から伸びも強烈でスリットから派手に出て行った。

オールスターで定松勇樹にSG初Vをもたらしたのがこのモーター。その後もコンスタントに出ていて、70号機とともに常に名前が挙がっているモーター。ここ2節の動きは全くの平凡だったが、その前の泉啓文は機歴どおりの動きをしていて、32号機らしい足をしていた。記念常連が引けば素早く立て直せるだろう。

現時点で多摩川の最高2連対率機。初下ろしからあまり乗り手に恵まれていない割には、この数字を残すところに潜在能力の高さを感じる。どちらかといえば直線が目立っていて、調整次第では節一クラスの伸びに仕上がる。モーターの良さが災いしたのか、前操の牧山敦也は準優1号艇を得ながらFを切ってしまった。

7月の飯山泰が使用した時に中間整備が入って急上昇。そこから7節走って5優出(V1)と夏場から大活躍。飯山が使用した時には伸びが目立っていたが、徐々に出足系の方にシフト。直近の使用者は石川真二で、さらに出足をうまく仕上げていた。調整が合った状態の時には周回展示で最もよく見えたのがこのモーターだった。

現状での2連対率は33％と平凡。いい時と悪い時の差が激しく、出ないときは並以下のパワー。それでもしっかり合った時は抜群になる。前々走の和田拓也はうまく仕上げて優勝し、直近の松田真実もその動きを継承。ターンミスしても前に出て行く足があり、最終日にはカドまくりで選手生活2勝目をマーク。明らかな足勝ちだった。

2連対率こそ30％そこそこだが、このモーターも秋口から急上昇。特に実戦足が目立っていて、レースで威力を発揮する。誰が乗っても回ってから出て行く足は常に優勢で、周回展示から常にその部分の良さが感じられた。優出こそ逃してしまったが、前操の柳沢一も操作性を含めて実戦での足は抜群だった。

前々操の平尾崇典が調整に苦労しながらも優出。その時は「ウエイキーカップでは引きたくないモーター」とは言っていたものの、確実に底上げしたようだ。このモーターを引き継いだ西橋奈未のコメントも結構辛口ではあったが、現行モーターのレコードタイムを節間で2回も更新している。実際に気配も出ていて注目したい。

初下ろしから目立った活躍がなく、常に中堅か良くても中堅に毛が生えた程度の動きだった。実際に前々走の岩津徹郎まで優出歴がなかった。しかし、大きな整備をしたわけではないのに金山立樹が一変させた。行き足から伸びは文句なく上位で、準優でもダッシュまくりを決め大穴を出した。まくり屋が引ければ面白い。