レース展望
レース展望
ボートレース多摩川の開設70周年記念「G1ウェイキーカップ」が10月31日~11月5日まで開催される。日本一の静水面にトップレーサーが集結。秋の是政で激戦を繰り広げる。
地元の東京支部からは濱野谷憲吾、石渡鉄兵、齊藤仁、中野次郎、福来剛、長田頼宗、若林将、大池佑来、永井彪也、佐藤隆太郎、宮之原輝紀が参戦。11人で遠征勢を迎え撃つ。
濱野谷憲吾は多摩川記念12優出2Vの実績。しかし1999年に多摩川周年と多摩川ダイヤモンドカップでG1連続Vを飾ったのを最後に、25年以上も当地記念タイトルからは遠ざかっている。四半世紀ぶりの多摩川G1制覇へファンの期待は高まるばかりだ。前期F2で苦しんだ濱野谷だが、10月の浜名湖周年で予選2位に入るなど近況リズム上昇ムード。11月8日の誕生日を多摩川周年覇者として迎えたい。
勢いなら佐藤隆太郎だ。今年ここまで14優出7Vという暴れっぷり。1月の鳴門戦、3月の平和島ルーキーシリーズ、5月の平和島GWレース、6月の若松戦、6月の江戸川戦、7月の平和島戦、9月の多摩川戦と破竹の勢いで優勝を重ねてきた。8月の丸亀ボートレースメモリアルでSGデビューも果たすなど充実ぶり光る近況だ。多摩川では2020年の周年記念で優出5着に入った実績もあるだけに、G1初Vへ期待十分だろう。
その他にも2015年に多摩川周年で優勝している中野次郎や、賞金ランキング31位で東京支部最上位の石渡鉄兵、7月の大村SGオーシャンカップで優出5着に入った齊藤仁、6月の多摩川G3企業杯で優勝している福来剛、今年9優出5Vと好調な若林将、今年記念2優出の大池佑来など楽しみなメンバーがそろっている。東京支部は多摩川周年で最近3大会続けて優出者ゼロに終わっているだけに、今回はV争いを沸かせたいところだ。
遠征勢ではまず池田浩二(愛知)に注目したい。多摩川周年は出場4大会連続で優出中という強さ。2020年の開設65周年記念で優出4着、2021年の開設67周年記念で優出4着、昨年3月の開設68周年記念で優出2着、そして昨年10月の開設69周年記念では優勝戦1号艇に乗って2着に入っている。是政巧者が今回もV戦線をにぎわすのか目が離せない。2009年の多摩川SGボートレースクラシックに続く2つ目の当地記念タイトルを狙う。
毒島誠(群馬)は多摩川周年で2回のV歴。2020年の開設66周年記念と昨年3月の開設68周年記念を制している。当地記念7優出2Vの実績を持ち、今年5月の多摩川SGボートレースオールスターで優出4着に入ったのも記憶に新しいところだ。今年の毒島は3月の戸田SGボートレースクラシックや7月の津G2全国ボートレース甲子園で優勝するなど好調で獲得賞金はすでに1億円超。自身初の年間賞金王に向けて多摩川周年でも賞金を上積みするのか。
その他では2018年多摩川周年覇者の峰竜太(佐賀)や、多摩川周年2Vの瓜生正義(福岡)と菊地孝平(静岡)、9月に桐生ヤングダービーで優勝した関浩哉(群馬)、5月の多摩川SGボートレースオールスターで優出3着の森高一真(香川)、9~10月に徳山周年と浜名湖周年で連続Vを飾るなど絶好調の丸野一樹(滋賀)、昨年10月の多摩川周年で優出3着に入った中田竜太(埼玉)、9月の丸亀ボートレースメモリアルで優出した平本真之(愛知)と片岡雅裕(香川)らに注目したいところだ。
女子レーサーからは遠藤エミ(滋賀)、浜田亜理沙(埼玉)、渡邉優美(福岡)が参戦する。2021年に多摩川レディースチャレンジカップで優勝している遠藤、昨年12月に多摩川でクイーンズクライマックスを制した浜田、多摩川3優出1Vをマークしている渡邉と、是政相性良好の選手がそろうだけに楽しみだ。
(データはすべて10月9日現在。カッコ内の表記は支部)