まるがめ水面検証
コース別データ
丸亀の最近1年間の1コース1着率は57.4%。これは全国24場のなかでは9位で、全国平均(55.7%)よりやや高い数字となっている。
また丸亀の2コース1着率は14.5%で、全国24場のなかでは10位。全国平均(13.9%)の数字よりやや高い。
丸亀は1、2コースの1着率がいずれも全国平均より上。こういうレース場は意外と珍しく、全国24場のなかで丸亀、徳山、福岡の3場しかない。丸亀は全国でも屈指の内寄りが強い水面といえるだろう。
そのため丸亀ではダッシュ勢は苦戦する傾向だ。4コース1着率は9.8%で全国20位。2024年11月に開催されたG1京極賞でも4コースはわずか節間2勝しかできなかった。5コース1着率も5.5%で全国20位。4コースが攻め手になりにくいぶん、5コースには展開が向きにくい印象だ。
決まり手データ
丸亀の決まり手で要注目なのは「2コース差し」と「3コースまくり差し」だ。
2コース差しは出現率が10.4%。これは平和島、三国、徳山に次ぐ全国4位だ。特に追い風が吹いたときは2コース差し出現率が12.4%まで上昇。1コースから先マイした選手が追い風に押されて流れ、2コースから差し切る展開が増えてくる。
3コースまくり差しは出現率が5.9%。これは浜名湖、蒲郡に続く全国3位の数字だ。2024年9月に丸亀で行われたSGボートレースメモリアルの優勝戦で馬場貴也が3コースまくり差しを決めたのが記憶に新しいだろう。とりわけ右横風が吹いたときには3コースまくり差し出現率が8.6%まで大きく跳ね上がっているので注目しておきたい。
潮汐データ
ボートレース丸亀の競走水面は瀬戸内海に位置する。海を使用しているためもちろん干満差がある。満潮なら1コース有利、干潮なら1コース不利というのがボートレース界で一般的に言われていることだ。満潮時は水面が不安定で握って回るのが難しいため1コースが逃げ切りやすく、干潮時は水面が安定しているためセンターやアウトから思い切った攻めが決まるという。
四国地区選手権の開催時の潮汐グラフを見てみよう。最も干満差が大きいのは2月4日のシリーズ初日。この日は満潮が14時58分、干潮が21時39分となっており、1Rがほぼ満潮で始まり、徐々に潮位が下がっていって12Rでほぼ干潮になるという流れだ。
2月9日のシリーズ最終日はその逆。干潮が3R頃の16時21分で、そこから潮位が上がっていって12R頃の20時36分が満潮だ。
なお丸亀は潮が上がっていく時間帯はホーム追い潮になる。そのときもし向かい風が吹いていれば、潮の流れと風向きがぶつかり合って水面が荒れぎみになる傾向だ。