まるがめ水面検証
まるがめ水面検証
風向データ
丸亀の月別の風向データを見ると、春先から夏場にかけては向かい風が多い傾向。しかし秋になると追い風も増えてくる。丸亀周年が行われる11月は、どちらの風が吹いても不思議ではない季節だ。
昨年は11月に259レースが実施されたが、追い風が118レース(46%)、向かい風90レース(35%)という割合だった。また風向と風速の関係を見ると、追い風118レースはほとんどが風速2m以下の微風で、向かい風90レースの大半は風速5m以上の強風になっていた。昨年11月13日~19日に開催された一般戦では強風のため中止になった日もあったほどだ。
11月の丸亀は「緩い追い風」か「強い向かい風」のどちらかになる傾向。しっかり風向・風速をチェックして舟券予想に臨みたい。
コース別データ
丸亀の1コース1着率は57.3%(最近1年間)。これは全国24場のなかで9位の数字だ。全国平均(55.4%)よりやや高めとなっている。
しかし今年8~9月に行われた丸亀SGボートレースメモリアルでは、全72レースで1コースが41勝(1着率56.9%)にとどまった。台風の影響で風が強い日があったことを考慮しても、SGとしてはやや低めの数字だ。丸亀は決して1コースが強すぎる水面ではない。
丸亀はセンターがやや苦戦ぎみの印象。3コース1着率は11.8%で全国18位、4コース1着率は10.1%で全国20位だ。3・4コース合計の1着率は21.9%で、これは徳山(18.1%)、大村(20.8%)、常滑(21.2%)に次いで4番目に低い数字となっている。全国有数のセンター受難水面と覚えておきたい。
決まり手データ
丸亀の決まり手データで目立つのは「2コース差し」だ。出現率が10.3%もあり、これは全国24場のなかで平和島(12.1%)、三国(11.6%)、江戸川(10.9%)に次ぐ4位となっている。しかも追い風のときは12.6%まで上がるだけに要注意だ。
また「3コースまくり差し」が多いのも丸亀の特徴。出現率は5.6%で、全国24場のなかでは浜名湖(6.8%)、蒲郡(6.8%)に次いで3位だ。今年8~9月の丸亀SGボートレースメモリアルでも3コースまくり差しが5件あり、2日目8Rでは島村隆幸が3コースまくり差しを決めて3連単2万7520円の高配当を出したり、優勝戦で馬場貴也が3コースまくり差しを決めて栄冠を手にしたりと印象的なレースが多かった。
要注意なのは「4コースまくり」だ。出現率は4.1%と決して高くない。しかし風速3m以上の向かい風になると6.3%まで一気に跳ね上がる。前述したとおり11月の丸亀は「強い向かい風」が吹きやすいだけに、その時は4コースまくりも警戒すべきかもしれない。