シリーズ展望
シリーズ展望
ボートレース丸亀で8月27日~9月1日まで「SG第70回ボートレースメモリアル」が開催される。全国各レース場から推薦された選手など52人が集結。優勝賞金4200万円をかけて熱戦を繰り広げる。
大会2連覇をめざすのは馬場貴也(滋賀)だ。昨年8月に福岡で行われたボートレースメモリアルで優勝。大激戦を制してSG通算4回目の優勝を飾った。ボートレースメモリアルは70年もの歴史を誇る伝統ある大会だが、これまで連覇を達成したのは1963~64年の倉田栄一、2011~12年の瓜生正義、2018~19年の毒島誠の3人しかいない。難関に挑む馬場に注目が集まる。馬場は昨年12月に丸亀周年で優勝したばかり。オール3連対Vで圧勝したのが記憶に新しい。当地2節連続Vもかかる丸亀ボートレースメモリアルになる。
SG連続Vを狙うのは茅原悠紀(岡山)だ。7月の大村オーシャンカップで優勝。4コースまくりから道中接戦を制してVゴールを駆け抜け、約9年7カ月ぶりとなる2回目のSG制覇を果たした。8月の丸亀ボートレースメモリアルも制して夏のSGを独り占めするのか。茅原は丸亀で通算4優出0Vとまだ優勝歴こそないが、2020年の丸亀周年で優出2着に入るなど相性は悪くない。茅原らしい多彩な攻めを見せてくれそうだ。
V争いのカギを握るのは毒島誠(群馬)か。言わずと知れたナイターキング。丸亀でもこれまで2013年ボートレースメモリアル、2015年丸亀周年、2018年ボートレースメモリアル、2021年全国ボートレース甲子園と4つも記念タイトルを獲ってきた。今回も讃岐の夜風を軽快に切り裂くのか。今年の毒島は3月の戸田ボートレースクラシックや7月の津全国ボートレース甲子園で優勝するなど好調を維持。賞金ランキング首位を快走している。5年ぶり4回目となるボートレースメモリアル優勝は射程圏だろう。
遠藤エミ(滋賀)も楽しみだ。8月の福岡レディースチャンピオンで優勝して大会2連覇の偉業を達成。賞金ランキング22位まで急上昇しており、グランプリ出場が狙える状況になってきた。丸亀ボートレースメモリアルで賞金を上積みしてベスト18圏内に入ってきたいところだ。遠藤は丸亀で通算8優出3Vと好実績。2017年の丸亀オーシャンカップで予選6位(準優2号艇5着)の活躍を見せたこともある。丸亀ボートレースメモリアルでは2回目のSG優出・優勝を狙いにいく。
地元からは重成一人(香川)、森高一真(香川)、片岡雅裕(香川)の3人が登場だ。重成は昨年の福岡ボートレースメモリアルで予選トップ通過の活躍。しかし準優で2着に敗れたのが響いて優勝戦4号艇で3着に終わり、悲願のSG初Vを取り逃がした。今年はその雪辱を果たしたい。森高は5月の多摩川ボートレースオールスターで優出3着に入るなど好調。賞金ランキング20位につけており、7年ぶりのグランプリ出場をめざすうえでも大事な丸亀ボートレースメモリアルになる。片岡は2022年の浜名湖ボートレースメモリアルで優勝。6号艇で激闘を制してSG初Vを飾ったシーンが思い出される。今年は2年ぶりの奪還を狙う戦いだ。
その他にも5月の多摩川ボートレースオールスターでSG初優出初Vを飾った23歳の定松勇樹(佐賀)や、丸亀SG優勝2回を誇る池田浩二(愛知)、ボートレースメモリアル優勝2回の瓜生正義(福岡)、寺田祥(山口)、菊地孝平(静岡)、7月の大村オーシャンカップで優勝戦1号艇に乗った山口剛(広島)、今年SG優出2回をマークしている平本真之(愛知)と宮地元輝(佐賀)、丸亀SG優勝歴を持つ吉田拡郎(岡山)、石野貴之(大阪)、峰竜太(佐賀)、今年2月に丸亀での四国地区選手権で優勝した田村隆信(徳島)、福岡推薦で参戦する篠崎元志(福岡)と篠崎仁志(福岡)、2年前の優勝戦Fの苦い思い出を払拭したい白井英治(山口)と新田雄史(三重)、SG初出場を果たす佐藤隆太郎(東京)など目が離せない選手たちがズラリ。全国各レース場が自信を持って送り込む52戦士が、丸亀ナイターでどんな航跡を描くのか楽しみは尽きない。
(データはすべて8月13日現在。カッコ内の表記は支部)